『あれか、これか』ファイナンスに学ぶ自分の価値の高め方

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あなたは自分の価値を知っていますか?

私は自分の価値なんてわからないし、考えたことすらありませんでした。
そもそもそんなこと考える必要すらないと思っていました。

家族、友達、同僚のいる中での私の価値は、遠く離れた全く知らない外国の人からすると全く違う答えになります。
外国の人からしたら私に価値なんてないのです。

私と会うということよりも目の前の現金を選ぶことでしょう。
100人に聞いても同じ答えが返ってくると思います。

価値という言葉を人に対して使うということ自体間違っている気がしますが、あえてファイナンス的に考えたらどうなるでしょうか。

『あれか、これか』ではファイナンス的な視点から色々なものの価値を見抜いていきます。
本当に価値があるものなのか、そしてそれを選ぶことができるのか。

モノの価値から自分自信の価値までファイナンスは正直に分析してくれます。

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本当に価値のあるものを選ぶことができるか

まず本書の冒頭でいきなり、ヴェルサイユ宮殿とギザのピラミッドを差し上げると言われてどちらを選びますかという選択を投げかけられます。

もちろんどちらにも歴史的価値があり、膨大な建設費がかかっていることは誰でも知っています。
どちらを所有しても一生働かなくてもよい十分すぎるお金を手にできそうなのは間違いありません。

ではこの選択肢に現金10億円が加わったらどうでしょうか。
多くの人は現金10億円を選んでしまうと本書では語られています。

しかし、ファイナンス的に考えるとこの選択は一番愚かな選択だといいます。

ファイナンスの価値体系においては、なんと現金は「最も価値の低い資産」の1つに位置づけられている。

ファナンス的に言うと今後10億以上をもお金を生むであろう二つの選択をしないことがそもそも愚かなことだと位置付けているのです。

ファイナンスは芸術品の「文化的価値」だとか、レアグッズの「希少価値」だとか、世界遺産の「歴史的価値」も、すべて金銭的価値に還元できると考える。

ファイナンスが言う価値とは

ファイナンスは一貫して「金銭にしたらいくらになるか?」という金銭的価値を尺度にモノを考える学問だということだ。

モノの価値は「将来生み出すキャッシュフローの総額」——これがファイナンスの価値の考え方だ。

つまりファイナンスはこれから先、生み出すであろうキャッシュフローに重きを置いており、現金は一番低い評価を与えているということになります。

宝くじが当たってもあなたはお金持ちにはなれないと本書では語られていますが、ファイナンス的に言うとこの賞金が今後何も生み出さないからです。

この賞金で不動産や株式を購入して初めて価値のあるものに変化するのです。

未来に手にできるお金は価値が下がる

ファイナンスは将来生み出すキャッシュフローの総和だと本書では語られています。
しかし、将来生み出すお金も現在価値に直すとやはり価値は下がってしますとのことです。

本書では「10年後の300万は現在価値にして167万円」と記されています。
近い未来にもらえるお金ほど価値は高く、未来の時間が遠いほど価値は下がっていくのです。

10年後にこの世にいる保証はない。
10年後の100万円の価値は今の1円の価値と同じかもしれない。

あらゆることを想定するとやはり価値が下がるというのはすごい理解できます。

1年後の100万円と10年後の200万円を選択せよと言われたらどちらを選びますか?
言わずとも答えは明白ですね。

私たちの人生の中で、迫られる選択にこのファイナンスを取り入れることができれば損をする選択をせずに済むかもしれません。
もちろん価値だけで判断できる選択は少ないかもしれません。
しかし、価値だけ考えると高い方を選択できる力は持っておいて損はないでしょう。

自分の価値をファイナンス的に考える

さてここからが本番です。

モノの価値は「将来生み出すキャッシュフローの総額」——これがファイナンスの価値の考え方だ。

本書では何度もファイナンスの価値の考え方が出てきます。
そしてそれを人に当てはめてみるのです。

あくまでこれはファイナンス的に考えるとという意味です。

年収300万の人のファイナンス的価値とは

一つ面白い例があったので紹介しようと思います。

Lくんは1年前には無一文だった。何か特殊なスキルがあったわけでもないが、ひとまず時給1000円のコンビニバイトを10時間して、1日で1万円、1カ月で25万円を稼ぐことができたとしよう。無駄遣いしないように慎ましく暮らした結果、Lくんは1年で100万円の貯蓄をつくることができた。Lくんの預金通帳には「残高100万円」が記載されている。

ここで登場するLくん価値はどれだけ増えたでしょうかという問いにファイナンスは大きく斬り込みます。

答えは「ゼロ」です。

何時間働いてお金を貯めてもファイナンス的に見たらゼロだと言います。
答えは明白です。

10年後も同じ仕事ができて毎年100万ずつ貯金をしても将来生み出すキャッシュフローは増えていないからです。

仮にLくんがこの貯金した100万円を資格取得のために投資し、この条件より良い会社に就職できればファイナンス的には価値が上がるとみます。

ファイナンス的に言うと

「あなたの価値とは、あなたが将来生み出すキャッシュフローの総和だ」

となるようです。
なんとも大胆ですが、非常に考えさせられる考え方ではないでしょうか。

あなたの価値を劇的に増やす方法とは

将来的に生み出すキャッシュフローを増加させることによって、ファイナンス的には価値が上昇していくようです。
それでは大きく自分の価値を高めるためにはどうしたら良いのでしょうか。

本書ではこのように記載されています。

ファイナンスは「リスクこそが価値を高めるための唯一の道」なのだということを教えてくれている。

本書では株式投資についてもわかりやすい記載があり、自分の価値を高めようとするならばどのような選択をしなければならないのかが順序良く書かれています。

さらに第6章では「リスクだけを下げる錬金術」が書かれています。
投資をしたことがないには少しわかりづらいかもしれませんが、当たり前のようでなかなか気づかない思考を紹介しています。

著者(野口 真人氏)の経歴からも説得力は増してきます。

1984年、京都大学経済学部卒業後、富士銀行(現みずほ銀行)に入行。
1989年、JPモルガン・チェース銀行を経て、ゴールドマン・サックス証券の外国為替部部長に就任。
2004年、企業価値評価の専門機関「プルータス・コンサルティング」を設立。
年間500件以上の評価を手がける日本最大の企業価値評価機関に育てる。

別に株式投資じゃなくても自分が将来的に生み出すことができるキャッシュフローを高めることはいくらでもできます。

会社で出世するためのスキルアップ、お金を稼ぐための勉強、将来的なキャッシュフローを高めることができることは何でも自己投資にあたります。

あなたがこれまでどおり働く体力・気力があるのなら、持ち家の時価が下がろうと、ローンがいくらあろうと、気にすることはない。形のある資産はいつか手放すときが来るかもしれないが、あなたの稼ぐ力(無形資産)は逃げない。その価値を高めることに集中すればいいのだ。

まとめ

本書では最良の選択を出来るようにファイナンスの基礎からわかりやすく説明した後、その価値を人に当てはめていくという形で、価値を高めるための道筋が書かれています。

最良の選択とは、損をしないためにはどういう選択をすれば良いのか。
それだけでもこの本を読む価値はあります。

ファイナンスの入門書としては例を多用し非常に分かりやすく書かれているため読んでおいて損はありません。

「自分はいつでも最良の選択をしてきた」と思っている人にこそ読む価値がある本です。

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