働くサラリーマンにとってお小遣いというものは、もはや給料と同じです。
自分のお金として手元に残るささやかな資金のことであります。
世の中の働くサラリーマンはどのくらいお小遣いをもらっているのでしょうか。
そして、いくらあったら現実的にやっていけるのでしょうか。
サラリーマンの平均お小遣いは約平均3万円?
世の中の働くサラリーマンの平均お小遣いは約3万円というのが世間の認識のようですが、新生銀行の調査によれば2015年平均は37,642円という結果が出ています。
面白いことに、いろいろな平均も出してくれています。
例えば飲み会代の平均は月に2,4回で1回あたり4,954円や昼食代はは601円という結果が出ています。
地方によって若干の誤差はでてくると思いますが、あながち間違っていないのかなとも思います。
興味がある方は除いてみてはどうでしょうか。
http://www.shinseibank.com/
cfsg/questionnaire/
本当にお小遣い37,643円で足りるの?
では実際にお小遣い3万円でどのような生活ができるのかを検証してみましょう。
パターン1:昼食や飲み会もお小遣いの中から出費する(交通費は別)
先ほどの新生銀行の調査を元に単価を捻出していきます。
まず必ず必要になってくるのが昼食代です。
これが1回601円です。
土日祝が休みと仮定して、月に会社に出勤するのは平均20回です。
会社に出勤している時は必ず昼食を食べますので
601円×20=12,020円
さらに会社の飲み会が月に2.4回ですので
4,954円×2.4円=11,890円
合計は23,910円となります。
お小遣い37,643円からこれを引くと13,733円となります。
実際に月に自由に使えるお金は13,733円となります。
これが多いか少ないかは個人差があると思いますが、もしタバコを吸っているのであれば月に自由に使えるお金はほとんど手元に残らない計算になります。
タバコを吸わない人でも、毎日缶コーヒーを1本飲むのであれば
130円×20=2,600円
となり、1ヶ月に使えるお金はほとんど会社に通うだけで使い切ってしまうというのが現状です。
パターン2:昼食は弁当持参、その他はお小遣いの中から出費する
この場合は飲み会代だけで済みますので、パターン1よりも出費は減り月に使うことができるお金は
25,753円となります。
これだけありますと、本を買ったり、カフェに行ったりすることも可能になりますね。
最低でもこれくらいは財布に余裕が欲しいものです。
パターン3:昼食は弁当持参、飲み会代も家計から出費する
このパターンは必要経費がありませんので月に37,643円のお金を自由に使うことができます。
財布にも余裕ができ、趣味にお金を割いたりできる可能性が高まります。
しかし、ここまで融通を利かせると家計が少し苦しくなる可能性も同時に上がってきます。
お小遣いにどこまで含めるの?
上に記載したパターンで会社に通うという生活はできるようになります。
しかし、まだまだ出費する可能性は十分に出てきます。
- 美容室代
- 冠婚葬祭
- スーツ代
- 携帯代
ここに上がっているものは会社に通う以外でも必要になってくる経費です。
もしこのお金もお小遣いに含まれているとしたら…
やっていけません。
結婚式が月に2回あるとなると…
ここに上がっているものは必要経費になります。
美容室や携帯代は定期的に支払うものですから予想はつきますが、いつあるか分からない冠婚葬祭などもお小遣いに含めてしまうとまともに使えるお金はほとんどないと思ったほうがいいでしょう。
ボロボロのスーツやボサボサの髪では仕事にも影響が出てきます。
冠婚葬祭も同じです。
ここの項目はお小遣いに含めないで、家計の必要経費としてあげた方がいいです。
そこまでお小遣いに含めてしまうと家計は助かるでしょうが、稼ぎ頭の旦那さんがボロボロになってしまうかもしれません。
夫婦で話あって、どこまでをお小遣いに含めるのかをしっかりと決めた方がいいです。
家計のお金は家族のものですからね。
お小遣いが少ないと出世出来ない?
未だに飲み会は出世に大切なことなのかもしれません。
飲み会をいつも断っていては上司の評判も上がりにくいのは事実です。
上司も人間ですから、いつも飲み会についてくる人のほうが可愛いと思ってしまうのは仕方のないことです。
お小遣いが少なければ、飲み会にも自由に行くことができません。
将来的にお小遣いをたくさん上げていたほうが年収が上がったということも可能性としては結構あるのではないかと思います。
こればっかりは上司の酒好きの割合や職場の雰囲気にもよってきますので一概には言うことが出来ませんが、職場の公式な飲み会には出来るだけ参加するというスタンスをとるほうがいいでしょう。
お小遣いの節約方法
お小遣いの節約方法は言うまでもありませんが、必要経費を少しでも減らすことです。
弁当は持参する、飲み物は水筒を持参することです。
そして、タバコを吸っているのであればタバコをやめてしまうことです。
本格的にお小遣いを節約しようと思うのであれば、これが最低条件と思います。
こうすることで月に使うことができるお金はずいぶんと増えます。
会社の飲み会まで削ってしまうと仕事に影響が出る可能性もありますので、あまりオススメはしません。
飲み会に行くことで普段はとることが出来ない人とコミュニケーションをとることができたり、有益な情報が入ってきたりします。
仕事をスムーズに進めるためにも、ここはあまりシビアに削りすぎるのは良くないと思います。
実際いくらあれば足りるの?
上記のことを含めますと
- 弁当持参で飲み会代はお小遣いから出費する
- 美容室代、スーツ代、冠婚葬祭代、携帯代は含めない
これを条件にすると3万円あれば足りると思います。
仕事に使う必要経費があるのであれば話は別になってくるかもしれませんが、飲み会代を含めて月に3万円自由に使えるお金があるのであれば、贅沢をしなければ暮らしていけます。
そう考えると世の中のサラリーマンの平均お小遣いは3万円と言われているのが分かりますね。
給料がアップすればお小遣いも上がるというシステムにすれば仕事にも力が入っていいのかもしれません。