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『夫に死んでほしい妻たち』を読んで僕は妻と話し合った

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夫に死んでほしい妻たちがこの世にどれくらいいるでしょうか。
それは私にはわかりません。

しかし、最近よく耳にする「熟年離婚」は案外身近に迫っているのかもしれません。

とにかく『夫に死んでほしい妻たち 』を読んで私は震え上がりました。
これだけは言えること。

それは「人ごとじゃない。」

自分は大丈夫と思っている旦那さんは要注意です。

Google検索で「夫」と検索して、その後に出てくる予想キーワードを確認していただければ話は早いと思います。

「夫 大好き」の下には「夫 死ね」という検索キーワードがあります。

Google検索は皆んなが検索するであろうキーワードをあらかじめ予想してくれます。
つまり、過去に多くの人が「夫 死ね」というキーワードを検索していたということ。

よく考えてください。

これは本当に身近な問題なのかもしれません。

インターネットの検索サイトで「夫」と入れると、その次にくる検索語候補で最初に出てくるのが「死んでほしい」という言葉だということがネット上で話題になっていた、というもの。一方で、「妻」に続く候補は「プレゼント」など好意的な言葉が並び、対照的だったという。コラムでは「わが家だけは別」と根拠のない自信は捨てて妻との関係を良好にしておかないと、そのうち「死んでほしい」と検索されてしまうかも、と結んでいる。

photo credit: Plänterwald via photopin (license)

この本を実は妻も読んでいた

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ここ2週間ほど本屋に行くことができませんでした。
私はほぼ1週間に1度は本屋に行くことにしています。

そして気になる本をピックアップしてKindleで購入して読んでいます。

2週間も本屋に行けてないということもあり、読みたい本のストックがなくなりました。
本がなくては電車の中がすごい退屈しますので、何か本を購入しようとKindleストアを覗いていました。

そこでたまたま本書に出会い、タイトルに惹かれたので購入して読んでみることにしました。

購入して次の日電車で読み始めました。

その日の昼に妻からのLINEがなりました。

「『夫に死んでほしい妻たち』読んだよ。」

よくよく話を聞くとキングダムの漫画を電子で読もうとした際に発見したので読んだとのことでした。

そして私は妻とその夜にご飯を食べながら本書について話し合うことになりました。

現実とのギャップ

家事の分担を語る時、ついつい妻の側は「何もしてくれない」と言い、一方の夫の側は少し何かしただけで「やっている」と言う。そこには、双方ともに思い込みと勘違いがある。家事はごく当たり前の普通のこと。生きていれば避けられない。

夫の皆様は気づいていないかもしれませんが、やっているつもりになっている人が多いのではないでしょうか。

そんな私もやっているつもりの人間でした。

でもこればっかりは実際に妻と話し合うことでしか分かり合えない部分は大きいと思います。

子どもの面倒を見ているつもり

「私は子どもの面倒をよく見ている」「子育てには非常に積極的で、協力的だ」なんて思っている人は要注意かもしてません。

私も子どもが可愛いあまりよく一緒に遊んでいますし、時間を共有しているつもりです。
しかし、実際はどうでしょうか。

私は仕事から早く帰れた日や休日には子どもをお風呂に入れます。
おむつも替えますし、一緒にも遊びます。

子どもも私が帰ってきたらすごい喜びますし、嬉しい限りでした。

自分の中ではそれなりにやっていると思っていました。

しかし

朝は仕事の準備、休みの日も出かけるギリギリまで寝ています。

子どもが1歳になってませんので妻は現在では専業主婦です。

休日にどこかに行く予定があるときでも妻は早く起きて子どものご飯やおむつ、そして目が離せない環境で出かける準備をしています。

そんな中、私はまだ寝ています。

やっと起きたと思ったらスマホを片手にコーヒーを飲んでいるという始末です。

これはかなりNG行為です。

「なんで子どもを見てくれないの?コーヒーなんかのんびり飲んでいるんじゃねーよ」といったストレスがたまるのです。

本書を読むまで気づかなかったところです。

本書の妻たちはこれに対してものすごいストレスを抱えているようです。
妻に話を聞くとどうやらこれは本当のようでした。

家計のお金は私が稼いでいる

「誰のおかげで飯が食えると思ってるんだ」なんてことを思ったことは一度もありませんし、心のそこからそんな気持ちはありません。

毎朝弁当を作ってくれて、夜ご飯も用意してくれており、子育てもしっかり行ってくれています。
本当に感謝してます。

妻が私を一生懸命支えてくれているから私は仕事に行くことができると思っています。

この言葉に本当に偽りはありません。

しかし、ふとした時の会話を思い出しました。

私は奨学金の返済が毎月給料から引かれます。

妻が「この奨学金がなければもう少し余裕出るのにね」と言いました。

私は「奨学金は結婚する前から返済しているし、ないものと思ってよ。」と。

妻は「自分で稼いだお金から返済しているからなんとも言えないけどね」と言いました。

私は「じゃあいいじゃん」と。

会話はここで終了し、すぐに違う話題になったわけですが、ふとこの会話を思い出しました。

つまり私は「自分が稼いだお金から返済してるから問題ない」と思ったわけです。

でも実際には違いました。

仕事をしてお金を稼げるのは私だけの力ではありません。
妻の支えがあるからこそ仕事にも行けるのです。

思っていなかったけど、自分だけがお金を稼いでいるということを心のどこかに持っていたのでしょう。

一人で稼いでいるのではない、二人でお金を稼いでいるということ。
わかっていたはずなのにわかっていなかった。

本当はここで妻に

「ごめんね」という言葉をかけるべきだったと思います。

本当に愚かだった…

家事は全て任せていた

家事はほとんど妻に任せていました。

私がやっている家事は「風呂掃除」「ゴミ捨て」くらいです。

全くやっていないと言った方が近いです。

私は仕事をする、妻は家事をするといった構成が子どもが生まれてから当たりまえになっていました。
今はお互いやるべきはそれでいいと話し合った結果ですが、妻が仕事に復帰したらそうもいきません。

世の中の夫婦は、妻が育休中に行ってきた家事を仕事復帰してからもそのまま行うといった流れになることが多いそうです。
そして、それがストレスになるという結果も本書からわかります。

当たり前だと思っていたことは実は当たり前ではなくて、夫よりも妻の方が負担が大きくなりやすいのが現状です。

私もこの意識がなければ妻が仕事復帰してからも家事は妻がやってくれるものだと思っていたかもしれません。

夫が感じることと、妻が感じることにはギャップが大きなギャップがあったのです。

終わりに

熟年離婚?

冗談じゃないと思うでしょう。
しかし、それは現実に多くの夫婦間で起こり得ていることです。

些細なギャップが積み重なって「夫に死んでほしい」という感情を生むのかもしれません。

私の妻は「まだ思ってないから大丈夫」と笑って言っていましたが、本書を読んで震えました。

あまり素直にものを言えない私ですが、「ありがとう」「ごめんね」といった本当に素直な気持ちだけは声に出して伝えなければと思いました。

先週の土曜日の朝

子どもに朝ごはんをあげている妻、ソファーで横になってスマホゲームをしてた私。

「そういうとこだぞ」

妻に言われた一言。

私はスマホを放り投げて光よりも早いスピードで洗面所に向かい、準備。
そして準備が終わり、子どもにご飯を食べさせている私をニヤッと笑いながら見ている妻がそこにはいました。

本書には何人もの妻の夫に死んでほしいと思うエピソードが掲載されています。
非常にリアルなため男性は震え上がることになるかもしれません。
現実を受け止めることのできる方のみにオススメできる本です。

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