人工甘味料

人工甘味料のスクラロースは危険なのか?体への影響はあるのか

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カロリーオフやカロリーゼロをうたった商品には必ずと言って良いほど含まれているものがあります。
それが、人工甘味料です。

今まで特に気にしていなかったのですが、ビッグホエイを飲んでいる時に後味に少し違和感を感じるようになりました。

濃甘い感じ?

よく表現がわかりませんが、要するに美味しくないんですよ、味が。

嫌な甘さがするので成分を調べてみたら人工甘味料のスクラロースが入っていました。
全てがスクラロースのせいではないかもしれませんが、ちょっと気になったので調べてみることにしました。

一応、安全ということでいろいろな商品に入っていますので、摂取したことがない人は限りなく少ないのかなと思います。

スクラロースって何?

では一体スクラロースって何なのでしょうか。

スクラロースとは偶然に発見されたもので、実験中に説明を聞き違えてたまたまスクラロースが発見されたとか。

砂糖の600倍もの甘さを持つ驚異的な物質です。
人工甘味料の中でも後味が良いことからエース的な存在です。

アメリカではスプレンダという製品名で知れ渡っています。
ちなみに日本でもAmazonで売っていました。

ちなみに1gあたり3.36カロリーを持っていますが、砂糖の600倍の甘さを持っているので使用量もごくわずかなためカロリーゼロと言われることが多いです。

日本では1999年に認可された比較的新しい添加物ということが言えます。

安全性はどうなの?

で、安全性はどうなの?ってところが一番気になるところだと思います。

もちろん日本では1999年に認可が下りていますので安全性が認められています。
日本以外だと

  • 国連食糧農業機関・世界保健機構(FAO/WHO) 合同食品添加物専門家会議(JECFA)
  • カナダ保健省
  • オーストラリア/ニュージーランド食品基準局
  • 米国食品医薬品局(FDA)
  • 旧厚生省 (薬事・食品衛生審議会)
  • 英国食品基準局
  • 欧州食品安全機関(EFSA)

というように世界の健康期間が安全だと認めているのです。

要するに摂取したからといって即死することないってことです。

1日摂取許容量

安全が認められなければ市場には出回っていないわけですが、スクラロースには摂取基準が設けられています。

15mg/kg体重/日

これが摂取基準量です(1)。
要するにこれを超えなければオッケーと言っているのです。

体重60kgなら900mgまでオッケーということです。

ちなみにの基準には安全係数が100かけられているので、動物実験では1500mg/kg体重/日までならオッケーらしい。

動物から人間への変換で10、個人差を加味して10の係数がかけられて100という感じ。

つまり、動物実験の許容範囲から100倍も摂取基準を落としているということが言えます。

FDAの摂取基準は成人・小児ともに5mg/kg体重/日となっています。
日本よりもアメリカの方が厳しい見解を持っているようです。

実際にどのくらい含まれているのか

基準はわかったけど、実際どのくらい含まれているのかが重要です。

しかし、スクラロースのような人工甘味料の含有量って表示がないんですよね。
要するに商品を見ただけではわからないし、商品サイトをググっても出てきません。

でも、コカコーラが親切に含有量を掲載してくれていましたのでご紹介します。

米国でThe Coca-Cola Companyが販売するダイエット コカ・コーラのスクラロース含有量は、360mL(12 fl. oz)あたり60 mgにすぎません(2)。

もし体重が60kgなら1日に15本飲んで摂取基準に届くといった感じです。
ダイエットコーラといえど1日に15本も飲んでたら病気になりそうですけど。。。

厚労省は商品を作る際にもスクラロースの使用基準を設けていますので、こちらも紹介しておきます。

  • 生菓子及び菓子は1kgにつき1.8g以下
  • チューインガムは1kgにつき2.6g以下
  • ジャムは1kgにつき1.0g以下
  • 飲料水又は酒は1kgにつき0.4g以下
  • 砂糖代替食品は1kgにつき12g以下
  • その他の食品は1kgにつき0.58g以下

となっております。

ブラックサンダーぐらいの大きさのお菓子が1個が約20gくらいなので、もしこのサイズのお菓子にスクラロースがMaxで含まれていたとしたら1個につき36mgとなります。

10個くらい食べても摂取基準には届きませんね。

ちなみに先ほどのビッグホエイは粉末飲料水になり、飲料水として考えれば良いので(3)、1回200mlとすれば0.08mgとなります。

含有量だけ見れば限りなく少ないことがわかります。

実際の研究データを見てみる

1999年に認可されたばかりなのでまだ歴史が浅い物質ですので、長い目で見た時の危険性って不明なわけです。
実験結果がないわけですからね。

腸内環境に悪影響を与える

腸内環境に悪影響を与える可能性があります。

ラットでの研究ですが、12週間スクラロースを摂取した結果、ビフィスズ菌と乳酸菌が約47%〜80%減少していることがわかりました(4)。

ちなみに腸内環境に好影響を与えることはなかったようです。

この研究で使われたスクラロースの使用量は300、500、1000mg / kg /日になりますの1日摂取基準は大きく上回っていますし、人間での研究結果ではありません。

あくまで腸内環境に悪影響を及ぼす可能性があるということです。

高温調理は危険

スクラロースは120度以上の高温で熱せられると有害物質を発生させることがあります(5)。

日本でも昔国会で取り上げられたことがあるそうですが、規制は入っていないみたいですね。

厚労省が行った検査では有害物質は発生しなかったということみたいですが。。。

スクラロースは主にお菓子や清涼飲料水に入っていますので、120度まで熱するということがかなり稀なケースだとは思いますが、お菓子や清涼飲料水を安易に熱するのはやめておきましょう。

ダイエットには向いているかも

カロリーゼロの商品に変えても結局体重は減らないとか言われたりしていますが、研究の結果から言うとダイエットには若干有利な結果が残っています。

スクラロースだけではなく、いろいろな人工甘味料のメタ分析になりますので、スクラロースだけということではありませんが、一応体重は0.8kg落ちるという結果になっています(6)。

コカコーラとコカコーラゼロのどちらかを選ぶ時に、コカコーラゼロを選ぶと若干痩せるかもってことです。

劇的な効果があるわけではないですし、カロリーゼロを選んだから痩せるという意味ではないので注意が必要です。

血糖値を上げるかも

定期的にスクラロースを使用していたなかった肥満の人がスクラロースを摂取したところ、血糖値が14%も上昇したとか(7)

しかし、健康な人で行った調査では影響がなかったなどという結果も出ています(8)

定期的にスクラロースを摂取してる人には影響が出にくかったりもするようです。
正直これに関してもよくわかっていません。

結果として、スクラロースを摂取することで血糖値が上がった人がいるという結果があるということを止めておくべきだと思います。

あくまで、ヒトでの研究でどちらも結果が出ている以上なんとも言えません。
糖尿病の人が血糖値を上げないからスクラロースは摂取しても大丈夫とは言えないのが現状です。

癌の発症率を上げるかも

当たり前ですが、ヒトでの研究結果はありません。
長い期間をかけないとわからないことです。

しかし、ラットでの研究で癌の発症率を上げるという結果が出ています。

スクラロースの増加に伴って悪性癌の増加が見られたとのことです(9)

また、この結果からCSPI(Center for Science in the Public Interest)では、「注意」から「避けるべき」に評価を格下げしています(10)

ヒトでの実験が行われない以上なんとも言うことはできませんが、このような結果もあるといったくらいにとどめておくのが良いと思います。

結果として摂取しても良いのかどうか

いろいろな研究結果がありますので、摂取するのは危険だという人もいれば、摂取しても問題ないという人もいるわけです。

個人的には基準量を守れば別に摂取しても良いんじゃないの?ってくらいには思っています。

ただ、腸内環境に影響が出るのはよろしくないので、摂取してみて腸内環境の変化は気にしておくべきだと思います。

一番影響が出そうなのは腸内環境なのかなと思います。

コカコーラとコカコーラゼロのどちらを飲むかと言われたら、答えは簡単に出せると思います。

どちらも飲まないということです。

コカコーラは砂糖大量でコカコーラゼロは副作用が潜在的に副作用があるかもしれないということなので、どちらも避けることができるのであれば避けるべきだと思います。

だかららと言って、スクラロースが入っているからと言って絶対避けるといったようなものでもないのかなと思います。

避けれるような時は避けるという選択肢を持っていればオッケーな気がします。

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