仮想通貨投資を行っている人にとってADAを知らない人は少ないのではないかと思います。
時価総額でも10位以内にランクインしておりますし(2018/5/29現在)、目にする仮想通貨ではないかと思います。
詐欺コインと言われたり、急に暴騰したりといろんな意味で名が売れているという現状なのではないかと思います。
また、ADAのATMが日本国内に5箇所設置され、その1年以内に25箇所の設置を目指すということなので通貨としての実装が近い通貨なのかなと思います。
さらにICOでもイーサリアムよりも多くの資金を集めたということでも名が売れています。
そんな注目を浴びているADAを詳しく解説してみようと思います。
ADAとは
ADAとは、プラットフォームのカルダノ上で使用する事ができる仮想通貨になります。
ADAとかカルダノとか言われたりしますが、カルダノはあくまでもプラットフォームの事です。
ADAの開発者はチャールズ・ホスキンソン氏です。
このチャールズ・ホスキンソン氏はイーサリアム(ETH)やビットシェアーズ(BTS)の開発にも関わっています。
そして、彼がビットコインやイーサリアムの欠点を解決するために開発を行っているのがADAになるのです。
ホワイトペーパーでは、ビットコインやイーサリアムの欠点を改良したという言い方になっているので喧嘩売ってんじゃない?って思ったりもしますが、それくらい自信があるということなのでしょう。
カルダノは、もともとオンラインカジノのプラットフォームを作るという構想だったらしいですが、現在では完全にシフトチェンジしています。
ホワイトペーパーでもカルダノのことを金融システムと言い切っていますので、目的はオンラインカジノではなく、もっと大きなものとなっているようです。
基本情報
通貨名称 | エイダコイン(ADA) |
通貨単位 | ADA |
コンセンサスアルゴリズム | Proof of Stake |
最大発行枚数 | 45,000,000,000 ADA(市場に流通するのは320億ADA) |
公開日 | 2017年10月 |
格付け(Weiss rating) | B |
公式サイト | https://www.cardanohub.org/ja/home-2/ |
Blockchain Explorer | https://cardanoexplorer.com/ |
ホワイトペーパー | https://www.cardanohub.org/ja/academic-papers-2/ |
公式Twitter | https://twitter.com/CardanoStiftung |
発行枚数
ADAの発行枚数は450億枚とかなり多いです。
ちなみにビットコインは2100万枚になりますので、どれだけ多いかは容易に判断できると思います。
そのうち市場に流通しているのは320億枚となります。
残りの130億枚はマイニング報酬に当てられるそうです。
どちらにせよ320億枚でもかなり多い方です。
XRPは1,000億枚になりますので、約1/3ほどになります。
コンセンサスアルゴリズム
コンセンサスアルゴリズムはPoSになります。
正確にはProof of Stakeです。
PoSは通貨の保有数に応じてマイニングできる権限が大きくるといった仕組みが取られています。
そのため、ビットコインのPoWのデメリットを補うことで開発されたのがPoSになり、51%攻撃や電気代が高く付くといったデメリットを解決しています。
ADAはウロボロスといったPoSの独自アルゴリズムを採用しています。
ウロボロスがもたらすイノベーションとは 厳格な暗号化モデルを使用した安全証明だけではなく、多くのプロトコル構成の機能を強化できるモジュラーであり柔軟な設計です。
要するに、ウロボロスによって厳格な暗号化による安全証明とモジュール化による柔軟な設計が可能であるということです。
後ほど紹介しますが、このモジュール化によって、委任機能、サイドチェーン、閲覧可能なチェックポイント、シンクライアント用のより優れたデータ構造、様々な乱数生成方式、多様な同期方式など豊富な機能が実装可能となるようです。
モジュール化というのは要素分割して相互依存性を小さくすることです。
何かの使用が変わって使用を変更しないといけない時にも分割された1つを修正すれば済むわけです。
もしもモジュール化されていなかったら全体に対して修正をかけることになりますので、リスクもコストも時間もかかってしまうのです。
それを解決しようとするのがモジュール化です。
このモジュール化によって、今後起こりうるいろいろな問題に柔軟に対応出来るような仕組みになっているようです。
3つの開発サポート団体
Cardanoには開発をサポートする3つの団体があります。まず1つ目はCardano財団です。まずスイスに本拠を置く独立した標準化機関であるCardano財団です。彼らはCardanoコミュニティのサポートを行い、商業または規制に関する問題について当局と共に取り組みます。2つ目はCardanoの開発を行なっているIOHKです。彼らは仮想通貨業界を牽引している研究開発会社であり、2020年までプラットフォームの開発を担う契約を結んでおります。。最後のビジネスパートナーはEmurgoであり、彼らはカルダノブロックチェーンを用いて飛躍を試みるスタートアップやベンチャー企業に投資及び支援を行います。
カルダノは3つの団代によって開発がサポートされています。
運営管理を担当するのがCardano財団、開発を担当するのがIOHK、営業を行うのがEmurgoとなります。
ちなみに開発を担当するIOHKはチャールズホスキンソン氏が設立しており、2020年までカルダノ・プラットフォームの設計、構築、および管理を行うようです。
東京工業大学ともパートナーとして提携を行っています。
IOHKの目標は、革新的なP2P技術を利用して30億人に金融サービスを提供することのようです。
カルダノが30億人のために財布、通貨として活用できるようになると考えると非常に夢がありますね。
また営業を行うEmurgoですが、本社は東京にあります。
最初に東アジア、東南アジアからの構築を目標としているようです。
3つの団体がそれぞれ役割を持って活動しているという点も非常に高評価です。
1つの団体が全てをやるよりも分散させて専門分野に特化されているので期待が持てますね。
格付け
Weiss ratingの格付けによると仮想通貨の中でも最高評価のBを記録しています。
ビットコインやイーサリアムよりもランクは上となっています。
なお、Weiss ratingのブログではADA、EOS、NEOのことをスーパーコインと呼んでおり投資する価値があるとまで書かれています。
ロードマップ
それではロードマップを詳しく見ていくことにしましょう。
今後の展開を見守っていく上でもロードマップを把握しすることは非常に大切なことになります。
カルダノの開発は5段階で行われることになっています。
現在はファーストステップのByronになります。
Byron
ファーストステップになります。
- CARDANOSLメインネットが公開
- 取引所の拡張機能
- ログ送信メカニズム
- ダイダロスとカルダノ リリース更新ユーザービリティ調査
上記の4つが主な活動になります。
2番目の取引所の拡張が90%となっており、これが終了するとByronが終了になります。
バグレポートの送信機能やルーザビリティ調査を行うなど、利用者の意見を大切にする点も伺えます。
ダイダロス
ダイダロスとはADAを補完する唯一のウォレットとなります。
ダイダロスは精巧に設計され、高度なセキュリティ機能を備えたウォレットであり、あなたの資産を最高レベルの暗号技術によって保護します。
特徴としては、革新的なHDウォレットによって幾多のウォレットを容易に管理することができ、優れたバックアップ機能で資産をいつでも復元することができます。
さらに将来的には、ダイダロスにサードパーティの革新的なアプリケーションを直接組み込めるようになります。
これによってマイクロクレジット、定期支払い、暗号通貨の換金などダイダロスをあなたの用途に合わせてカスタマイズできるようになります。
現在ではADAしか補完できませんが、ビットコインとイーサリアムも近日中に保管できるようになるようです。
ダイダロスは精巧に設計され、高度なセキュリティ機能を備えたウォレットであり、あなたの資産を最高レベルの暗号技術によって保護します。
公式ページを読む限り、セキュリティ面に関してかなり強固なものとして考えて良さそうですね。
Shelley
第2段階になります。
この段階になるといろいろな機能の向上や付加が行われていますので、注目すべき点に絞ってご紹介します。
- ペーパーウォレット作成
- Ledger NanoS対応
- デビットカード組み込み
- 量子コンピューター耐性
- ダイダロスウォレットに複数アカウント
他にも多くの機能がありますが主だったのがこの4つなのかなと思います。
Ledger NanoSに対応
Ledger NanoS 側でも2018年秋に対応予定となっています。
現時点ではADAを管理するウォレットが公式以外ない状態ですので、これが実装されれば利便性が向上するかもしれませんね。
僕もLedger NanoSには複数の通貨を保管していますので、ADAが対応したら僕も保管する可能性が高いと思います。
ダイダロスウォレットに通貨を保管して、その通貨をロックアップすることでマイニング報酬が入るようになると言われていますが、公式からの発表がまだのようです。
そうなったとしても、長期間のガチホ以外はLedger NanoSに保管しておく方が利便性は高いかもしれません。
デビットカード組み込み
こちらの開発はまだスタートしてないようですが、これが実装されれば通貨として本格的に使用できるようになると思います。
デビットカード内にADAを組み込んで、通常と同じようにお店でデビットカードで決済をするだけです。
あらかじめ決めておいた通貨に自動換金されますので、ADAがあれば買い物ができるという仕組みになっています。
例えば、1ADA=100円とて、デビットカードにはダイダロスウォレットから送金した50ADAが入っているとします。
お店で1,000円の本を購入する際にこのデビットカードで決済すると、デビットカードの10ADAが引かれているという状態になるということです。
量子コンピューター耐性
あと5年後には実装化されると言われているのが量子コンピューターです。
そもそも量子コンピューターとは何?ってなると思いますので、簡単にご説明します。
今のコンピューターの1億倍高速なのです。
一億倍ですよ一億倍。
仮想通貨のセキュリティも簡単に突破してしまう可能性があるようです。
その時に量子コンピューター耐性がないとその通貨は価値をなくしてしまいます。
つまりいつ量子コンピューターが実装されても良いように耐性があるというのはかなりの強みだと思います。
将来の懸念を消しているという点でも期待出来るところだと思います。
ちなみに量子耐性を持ってる(今後予定)仮想通貨はNEO、IOTA、XSH、Qtum、QRL、HSR等があります。
今後量子耐性を持っている仮想通貨が注目されるということも十分にありえます。
Goguen
ここからが第3段階です。
現段階でも何個かのプロジェクトは進んでいるようですね。
- サイドチェーンの実装
- PLUTUSコアの実装
- IELE仮想マシンの実装
- スマートコントラクトの実装
この段階でスマートコントラクトやサイドチェーンの実装が加えられます。
さらに独自言語のPLUTUSが完成します。
この言語は表現力が豊かである反面、シンプルで安全のようです。
IELE仮想マシンは、より高度な言語を翻訳してスマートコントラクトを実行できるようになります。
現段階では開発中もしくは取り掛かる予定ということになっていますので、今後の展開を見守っていくしかないようです。
Basho
第4段階です。
パフォーマンス、安全性及び拡張性に焦点を当てています。
またウロボロス・プラオス及びネットワーク層の見直しも行われる予定です。
この段階で現在わかっていることは投票センターを設置だけです。
ソフトウェア、プロトコルのアップデートは提案され、ユーザーがそれに対して自身のステークに応じて投票を行うことができるようになるということみたいです。
Voltaire
最終局面です。
Voltaireでは財務モデルの導入とともに保証性及び拡張性に焦点を当てています。
これによってブロックチェーン及びコミュニティの持続可能性と自律性が保証されるとのことです。
こちらも全く進行していませんので、現段階ではこの程度しか情報がありません。
今後の価格予想
今後の価格予想ですが、現時点よりも上昇していくことが見込まれます。
仮想通過市場そのものが今後伸びていくものと思っていますので、それに伴って有望なコインは上昇していくものと考えています。
多くの予想がありますので一部を紹介しようと思います。
わかりやすいように1$=100円と考えます。
① 2018年末に1ADA=602円 2023年に1ADA=3300円
3つのサイトから予想結果を持ってきましたが、現時点よりも大きく上昇しています。
カルダノの格付け評価や今後のプロジェクトの展望を見る限りでも大きく上昇するのではないかと思います。
僕もADAには投資しています。
かなり長期スパンで見ていますので、今後に期待しながら買い増して行こうと思います。