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映画『あまくない砂糖の話』で見える加工食品・健康食品に隠された砂糖の影響

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あまくない砂糖の話(吹替版)

『あまくない砂糖の話』という映画を見ました。

内容をざっくり言うと、今まで砂糖を摂取していなかった人が2ヶ月間砂糖を160g摂取したら人の体はどうなるのか。という内容になっています。

砂糖160gとはスプーン40杯分です。

そんなに1日に砂糖を摂取していたら太るに決まっていると思うかもしれません。
というより大抵の人がそう思うかもしれません。

ちなみにオーストラリアの平均砂糖摂取量がスプーン40杯分の160gだったため、この映画ではこの値が採用されたのです。

コーラなんて500ml飲み干せば、約スプーン14杯になります。
砂糖をスプーン40杯分摂取するなんてことは非常に簡単なことです。
もしかしたら毎日の生活でそれ以上に摂取している可能性もあります。

WHO(世界保健機構)では1日の糖類摂取量を総カロリーの5%未満とすべきと推奨しています。
砂糖換算では25g以下でスプーン4杯が目安です。
これは砂糖のとりすぎがあらゆる病気の原因となりうるからです。

*あくまで、糖質ではなく糖類でありお菓子や清涼飲料水などを対象にしているとのことです。

それではこの映画では最終的にどのようになったのかを見ていくことにしましょう。

*ちなみに結果を記載しますので、これから見る予定の人はこの記事を見ないようにしてください。

2ヶ月間砂糖を毎日160g摂取した結果

映画では、デイモン・ガモー監督が2ヶ月間毎日砂糖を160g摂取し続けます。
この実験を始める前のデイモン・ガモー監督は、野菜、魚、肉を好み砂糖の摂取は一切していなかったと言います。
加工品はほとんど食べておらず、いわゆるシュガーと言われるような白い砂糖はとっていなかったという状況になります。

それでは、今回の映画の条件を整理してみることにします。

映画の条件

  • 毎日160g以上の砂糖を摂取すること
  • アイスクリームやチョコレートなどのお菓子からの摂取は禁止
  • 健康食品として謳われている低脂肪食品からの摂取を心がける
  • 毎日ジョギング、筋トレは行う

以上の4つが映画の中で行なわれている条件となります。
ちなみに映画といってもドキュメンタリーなので、完全実話になります。

映画の中では体がどのように変化したのかという比較映像等も見ることができます。

この条件から見えてくるのは、脂肪の摂取をなるべく控えてお菓子は食べずに毎日少しでも運動をするという、いたって健康を絵に描いたような生活です。

このような生活をしている人の多くは、自分は健康であると思っている可能性が強いと思います。

運動をして、健康食品を口にして、実は健康じゃなかったというのが今回のテーマとなります。

2ヶ月間の結果はというと、体重は約8キロ増え、ウエストは10センチアップ。
内臓機能を示す数値も悪化。おまけに顔に吹き出物ができた。

この結果から見るに、間違いなく健康ではありません。

この映画から見えてくること

この映画の結果から見えてくることはたくさんあります。
僕たちが毎日食しているものには実は砂糖が大量に含まれていたなんてことは日常茶飯事です。

こうならないためにも食べ物に関して知識を持っておくことは、生きていく上での最大の教養となり得るはずです。

砂糖には太る理由がある

この映画の中では、砂糖を1日160g摂取することが条件でした。
カロリーに関しては制限を設けていなかったようですが、実験前とほぼ同じくらいの摂取カロリーとなっていたようです。
少ない摂取カロリーの日もあったというのです。

しかし、太ってしまいました。

砂糖には、血糖値を上げインスリンを分泌させ脂肪を体内に蓄積させるというメカニズムの原因なので、体脂肪がつきやすくなるといった作用は確かに働きます。

今までが砂糖を食べない生活をしていたデイモン・ガモー監督なので、同じような実験をしても他の人がすると結果は変わるのかもしれません。

それでもなお、砂糖が体脂肪をつけやすくするというメカニズムが発生するということはまぎれもない事実です。

街中で売られている健康食品

健康食品と謳われているもの対してどのようなイメージを持つでしょうか。
この映画であるように、低脂肪食品だったり、栄養素が非常に多いものだったりするのではないでしょうか。

低脂肪食品は、脂肪の代わりに砂糖が大量に含まれているといいます。
脂肪が砂糖に置き換わっているのです。

脂肪は1gあたり9キロカロリーとなり、タンパク質や炭水化物の4キロカロリーよりも大きくなっているので太りやすいという認識があるんですね。

糖質と脂肪を場合、太るのは断然糖質となります。
良い油は太りませんので、油を見直すことは健康を取り戻す上で非常に大切なことです。

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そして、今回の映画での摂取カロリー内訳をみると脂肪が糖質に置き換わったような感じです。
今まで脂肪で補っていたカロリーを糖質で補うようになったかという構図にも置き換えることができます。

健康食品で謳われている低脂肪の意味はじっくりと考える必要がありそうですね。

砂糖の依存度

砂糖の依存度はかなり高いです。

ラットによる実験ではコカインよりも高いという研究結果があるそうです。

砂糖を食べると血糖値が乱降下します。

砂糖を摂取すると脳は一瞬だけ満足します。
しかし、血糖値が下がってしまうとまた脳は砂糖を欲するようになります。

つまり、すぐに何かを食べたくなるのです。
脳からは偽りのお腹すいたというサインが送られて、また砂糖を摂取するという行動をくり返すことになります。

砂糖の摂取を続けていると満足感が得られにくくなるとデイモン・ガモー監督は語っています。
実際に砂糖を欲するというコメントが映画の中では多々ありました。

また、メンタル面でもおかしいようなテンションを作り出したり、気分が下がりうつ気味になったりすることもあるとのことです。

そして、実験が終わると砂糖を経ちますが、これがまた非常に苦しいことだっとようです。
脳が砂糖を美味しいものという認識をしていますので、砂糖を摂取せよと脳が指令を出しているのでしょう。

禁煙している時と同じくらい苦しいものだったとデイモン・ガモー監督は語っています。

映画のようにシリアルに甘いヨーグルトをかけて食べるといった砂糖まみれの食事を行っていたら、お腹もすぐにすくに違いありません。

砂糖よりも脂肪の方が満腹感を得られやすく、腹持ちが良いです。
朝も脂肪の多い食事にすると、お昼までお腹が空くことなく過ごすことができます。

朝のバターコーヒーはかなりオススメです。

砂糖社会の現代

僕たちは知らないうちに砂糖に依存してしまっています。
清涼飲料にはびっくりするほどの砂糖が使われていますし、映画でもあったように健康食品にも驚くような砂糖の量が使われています。

映画の中では、お菓子を作る際にも清涼飲料水を作る際にも売れるか売れないかは砂糖の量が大切だということでした。

限界値はあるが、砂糖の量を増やせば増やすほど売れる。

企業はこのような実験を繰り返して僕たちの生活に砂糖を組み込んでいるというのです。

これだけ見たら何か怖いですね。

加工食品が多い現代なので、何が使われているのかをしっかりと見極めることが大切です。
ローフードメインにして加工食品をなるべく食さないというのが最も簡単に健康を手に入れる方法なのかなとも思いました。

糖質ゼロの加工食品でも人口甘味料を大量に使っている場合はどうなのっていう疑問もわいてきますし、やはりローフードメインが一番安心でもあると思います。

終わりに

この映画を見ながら砂糖について大変考えさせられました。

映画の中で、摂取カロリー量だけに注目するのではなく、摂取カロリー源に注目すべきであるとの意見もありました。
確かに摂取カロリーよりも消費カロリーが多ければ体重は落ちるのは分かりますが、健康面を考えると摂取カロリー源にも注目していく必要があると思います。

要するに、同じカロリーを摂取するにしても砂糖のとりすぎは体重を増やし健康を損なうということ。

そして、もう一つ大きく注目すべきことはメンタル面。
全てが血糖値の乱降下からくるものかは不明ですが、不安定なメンタルが出来上がってしまうということです。

多くの砂糖の摂取は生活する上でパフォーマンスは落ちるということが言えます。
WHO(世界保健機構)も1日の糖類摂取量を25g以下にするように推奨しているように砂糖摂取量を意識すべきです。
この基準はあくまで糖類なので米や野菜などの炭水化物は考えなくても良いとのことです。

この映画もあくまで砂糖がベースになっていますので、糖質制限とはまた少し違った話。
白米の摂取を控えようというものではありません。
加工食品に含まれている見えない砂糖の摂取量を控えようというのがこの映画の意図だと思います。

砂糖の量を日々の生活の中で意識することが非常に大切なことだということです。

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