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『キングダムで学ぶ乱世のリーダーシップ』大切なことは漫画に教えてもらった

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歴史漫画でここまで人気あふれる漫画があったでしょうか。

読んだことがない人は1巻を読めばわかります。
大抵の人がはまります。

大人気漫画「キングダム」には個性あふれるキャラクターが多数存在しています。
面白さの秘訣の一つであることには間違いありません。

そんなキャラクターから『『キングダム』で学ぶ乱世のリーダーシップ』はリーダーシップについて解説するとともに、リーダーに必要な条件を記しています。

漫画から学ぶことは多いと思います。

キングダムからはリーダーシップについて学ぶことができます。
普通に漫画を読んでいるだけでもわかるのですが、それを理由付きで解説してくれることにより、非常に理解しやすくなります。

この手の本は結構多いですが、原作を知っていると本当にすごい勢いで頭に入ってきます。

この本を購入しようと思った経緯

キングダムが好きだから。

これが一番の理由です。
キングダムにはたくさんのキャラクターが存在します。
ほとんど忠実に描かれているため実在している人が元になっているわけですが、実際に知っている人は極わずかでした。

昔に史記をさらっと読んだことがあり、知っている人が出てくると「オォー」とかなるわけです。
学校の世界史では「秦の始皇帝が中国を統一しました。」で話は簡潔するわけで、統一過程なんて全く勉強する機会がないわけです。

漫画「キングダム」ではその過程を描いてくれています。
だから面白いというのもあるのでしょうね。

「大切なことは漫画から教わった」という言葉があるようにキングダムも私たちにいろいろなことを教えてくれています。

本書を読むことでそれをはっきりと認識できるのではと思い、手に取りました。

リーダーに必要な条件とは

本書ではリーダーの条件10ヶ条が記されています。

  • 人を巻き込み同士とできるか
  • 率先して範を示せるか
  • 先を見通し細部まで気を配れるか
  • 合理的に考え時に非常になれるか
  • 部下愛を持って人を育てられるか
  • 前向きさ明るさを持っているか
  • すべてを背負う覚悟はあるか
  • 人間を理解しているか
  • 熱いビジョンを作り示せるか
  • 自らを捧げる使命感はあるか

これを見ただけでもリーダーに必要なものはこれなんだなということが理解出来ると思います。
10個もあって大変だなと思うかもしれませんが、本書では「誰にでもその気になればリーダーシップを発揮することができる」と記されています。

今はまさに乱世である

キングダムの時代は春秋時代という乱世でした。
統一された安定的な世界ではなく、戦国七雄が入り乱れて覇を争う乱世です。
日本でもまさに木下藤吉郎が成り上がったように乱世の時代はありました。

このような乱世はもうやってこないと思いがちですが、本書の筆者は「今がまさにその乱世である」と言います。

ほとんどの業界で国内マーケットが縮小し始め、業界内での過当競争、合従連衡が起こっています。

日本を代表する有名企業が、目先の業績を確保するためにデータを改ざんしたり不正経理を行ったりする例も見られます。

ビジネスの世界において安定的な秩序が保たれていないということを筆者は言いたいのでしょう。
いつ何が起こるかわからない、そんな乱世だからこそ出番があり、チャンスを生かせるのだと言います。
そんな乱世で求められるリーダシップを本書では記してくれています。

率先して範を示せるか

本書のリーダーの条件10ヶ条の中から一つを取り上げてみたいと思います。

率先して範を示すということはどういうことなのでしょうか。
率先してやるということでキングダムを読んでいる人なら誰しもがピンとくると思います。

「信のことでしょ」

そう信です。

信はいつも自らが先頭に立って部隊を引っ張っていきます。
そして一騎打ちも当然リーダーである信が行うわけです。

いざという時にリーダーが率先して先頭に立って範を示すことができるかどうかが非常に大切だと本書では描かれています。

苦しい時、困難にぶち当たった時、初めての局面、まだフォロワーが充分に納得していない時、リーダーが現場に降り、先頭に立ち、率先垂範して道を切り拓かなければならない。

まさに信がやってきたことと言えるでしょう。

さらにこれを具体化したのが王騎将軍です。

将軍自ら先頭を行くとき王騎軍は鬼神と化す。

このリーダーについていったら間違いないという信頼感がそうさせるのでしょう。

そして、リーダーが頑張っているからフォロワーも頑張れるのです。

信達が政と蕞を防衛する際にも熱い言葉が発せらせます。

はっきり言って民兵達は十持ってるうちの二十を出し切った。
だったら俺たちは十持ってるうちの三十を出す。
ちなみに俺は百を見せてやる。

信が発した言葉です。

これを聞いたフォロワーは三十も出せないよと思うかもしれません。
しかし、リーダーは百を出すというのです。

こうなったらやるしかありません。
やるしかないというよりは必然的に頑張ろうを思うのです。

リーダーが頑張ってるのだから俺たちも頑張ろうと。

名言にヒントがある

名言とはなぜ名言なのでしょう。
それはやはり人の心に残るからではないでしょうか。

スラムダンクには「諦めたらそこで試合終了だよ」という安西先生の言葉があります。
最後まで諦めてはいけないということを漫画からどっしりと教えてもらえます。

普段から分かっていることだけども、漫画の中のストーリーや雰囲気によってそれは強烈に人の記憶に残るものです。
だからこそ漫画から学ぶものは多いのだと思います。

もちろんキングダムにも名言は沢山あります。

私が一番好きな名言は麃公将軍が信にかけた言葉です。

火を絶やすでないぞォ

深いですね。

死ぬ間際に信へかける言葉です。

自分の戦への情熱を受け継いでほしい。
信の戦へかける今の想いを忘れないでほしい。

本当に色々な意味に取れます。

リーダーとして最高の役割を果たした瞬間とも言えるのではないでしょうか。

終わりに

本書では上記で紹介した一例の他にも沢山の例をとって解説してくれています。
そして、孫子の兵法の教えから見た最高のリーダーはキングダムの中では誰なのかということまで書かれています。

キングダムを読んでいる人ならば普通に楽しみながら読むことができる本です。
キングダムを読んだことがない人は例が頻繁に出てきますので難しいかもしれません。

漫画から教わることは山ほどあります。
まだまだ終わりそうにないキングダムです、これからの発展も楽しみですね。

本書を読んでキングダムを読み返せば理解も深まります。
個人的には本書を読むことをお勧めする前に、キングダムの漫画を読むことをお勧めします。

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