太りたくないからはじめたランニング。
走り出したら走ったことに満足するようになってしまいましたが、元はいえば肥満防止のために始めました。そんな中、Amazonを周回していると『炭水化物が人類を滅ぼす〜糖質制限からみた生命の科学~ (光文社新書)』という本が目にとまりました。
2013年10月20日発行と新しい本ではありませんが、ちょっと気になったので読んでみることにしました。
読んだ感想としては、結構簡単にダイエットできるのではないかと感じてしまった。
さらに、健康体に近づくことができるなんて一石二鳥ではないか。
なんて素晴らしい本に出会ってしまったんだという希望が僕の中で生まれました。
と、そんな簡単にはいかないのでしょうが、本書で書かれていることをまとめてみます。
糖質制限をすれば痩せるのか
本書では糖質制限をすれば簡単に痩せることができるといいます。
できれば教えたくない簡単なダイエット方法です。
それでは糖質制限でなぜ痩せることができるのでしょうか。
糖質制限とは
糖質(=炭水化物と砂糖類)を食べない、というシンプル極まりない方法だ。
炭水化物をや砂糖類を摂取しないというだけのものです。
炭水化物をとらないのでもちろん白米、パン、うどん、パスタもダメです。
しかし、それだけで簡単に痩せることができるという。
糖質制限のすごいところは、この日本人の食の原点ともいうべき「主食」を完全否定している点にある。
日本人の主食を完全に否定している。
米は食べないということですので、僕たちが小さい頃から食べていた白米を否定していることになります。
これが本書で言われている糖質制限です。
糖質制限でなぜ痩せるのか
糖質セイゲニストの場合、外部からのブドウ糖流入がないから、ブドウ糖不足が解消されるまで、脂肪とタンパク質が分解されることになる。これが、「糖質制限をすると痩せる」メカニズムだ。
簡単に説明すると、エネルギー源はブドウ糖です。
つまり糖質ということになりますが、糖質がない場合でも脂肪とタンパク質が分解されてブドウ糖が作られるという。
脂肪がブドウ糖に変身してしまうのです。
さらに、糖質を摂らなければ血糖値も上がらないため、インスリンの分泌を抑えることができ、結果的に中性脂肪が蓄積されにくくなるということなんです。
え?ブドウ糖いらなくね?糖質ってとらなくていいじゃん。
ってなりますよね。
これがこの本の趣旨です。
糖質制限って健康に悪いんじゃないの?
少なくとも私が知るかぎり、糖質制限に切り替えた健康人で不健康になった人は1人もいない
著者:夏井陸さんはこのように述べています。
ちなみに夏井陸さんは医者です。
糖質制限をしても不健康になった人は1人もいないというのです。
著者が糖質制限を始めたのが2011年ということで、本書が書かれたのが2013年です。
この間約2年ですが、糖質制限で不健康になった人はいなかったということなんでしょう。
糖質制限が良いと言われるようになってそれほど年月が経っていないので、健康に良いか悪いかは一概には言えないと思いますが、メカニズムを見る限りでは健康に良いとされるのではないかと思います。
糖質制限のメリットは他にもあり
- 二日酔いにならない
- 眠くならない
二日酔いにならないというのは非常に意外でした。
本書によると飲酒をする際に糖質を摂ると二日酔いになるのだという。
二日酔いの原因は、酒ではなく、糖質だったのだ。つまり、糖質さえなくしてしまえば、酒と二日酔いは分離でき、「酒を飲んでも二日酔いにならない」という、酒飲みにとっては天国のような理想の状態になる(もちろん、飲みすぎれば酒が残り、頭痛には襲われるが)
メカニズムはわかりませんが、どうやら糖質を摂ると二日酔いになり、摂らなければならないという。
これは著者が経験したことですので、根拠等は記載されていませんが、僕が思っていたのとは逆の結果でした。
お酒を飲むときは、ご飯やパンを食べると酒を吸収してくれるので二日酔いになりにくいと思っていたからです。
そして、毎回のごとくお腹には炭水化物を摂るようにしていました。
お酒が大好きな身としてはこれは試す価値がありそうです。
この他に眠くならないと言います。
確かにランチを食べると眠くなります。
糖質を摂ることで血糖値が上がり、インスリンが分泌し、血糖値を下げようとします。
この結果、正常値よりも血糖値が下がってしまい、元の値まで戻そうとするわけです。
そうすることで臓器に負担がかかり眠気を引き起こすのです。
原理としては非常に簡単です。
もちろんこれも血糖値を上げなければ良いので糖質を摂らないということで回避できます。
これに関しては実行してみると体で理解できますのでわかりやすいですが、糖質を摂らなければ眠くなりません。
デスクワークが多いサラリーマンにしてみると非常に助かりますね。
終わりに
ダイエット以外にもメリットをもたらしてくれる糖質制限。
言葉では知っていたもののしっかりと理論を叩き込むとメカニズムがわかりますので理解が進みますね。
しかし、この本の著者は推測で書いていることも多々あると述べていますので全てが正しいとは言い切れません。
読んでいて非常に面白かったのし、知識が非常に増えましたのでありがたかったです。
スポーツを絡めた糖質制限について言及してくれればもっと参考になったのではないかと思います。
この本は糖質制限賛成の立場で書かれた本になりますので、反対立場の方の書かれた本も読んでみたいなというのが本音です。
しかし、糖質制限は今後僕も取り入れていこうと思っています。
◇プチ糖質制限……夕食のみ主食抜き
◇スタンダード糖質制限……朝食と夕食のみ主食抜き
◇スーパー糖質制限……三食ともに主食抜
プチ糖質制限とスタンダード糖質制限の間くらいで始められたらと思います。