集中力が続けばいつでも最大の成果が発揮できるとかいう妄想がありました。
集中力は「やる気」「根気」が源になっていると思っていました。
私の場合は、好きなことにならとことん集中できるタイプであり、満足いくまで没頭できるタイプだと思っていました。
実際に好きなことをやっている時は時間を忘れますし、本当に楽しいですね。
多分これが集中することの一番の秘訣だと思います。
しかし、どんなことにでもその集中力が発揮できたら・・・
ということで、少しの期待を持ってDaiGoさんの『自分を操る超集中力』を読んでみました。
期待していたよりも良い本だったのでご紹介いたします。
集中力を高める方法とは
本書ではたくさんんお集中力を高める方法が紹介されています。
実際に著者が実験を行ったわけではないですが、色々な実験のデータをもとに解説させていますのでとても説得力はあります。
それでは本書の中からいくつかピックアップして集中力を高める方法をご紹介します。
集中力の源はウィルパワー
人間は集中するためにパワーを使います。
本書ではそのパワーを「ウィルパワー」だと言います。
ウィルパワーとは、思考や感情をコントロールする力です。
集中するとウイルパワーが使われ、ウィルパワーがなくなると集中力が切れた状態になるようです。
このウィルパワーを増やすこと、もしくは消費量を減らすことで集中力が続く時間が増えると著者は言います。
本書ではこのウィルパワーの増加、省エネについて説明がされています。
ウィルパワーを鍛える方法
ウィルパワーを鍛える方法として、無意識に行っていることをやらないようにすることで集中力が高められるそうです。
本書では、姿勢を気をつけて生活するだけでもウィルパワーは鍛えられると言います。
立っている時も座っている時も、気付いたら姿勢を正すということは想像以上の想像力を使うようです。
普段何気なくやっている行動を少しだけ変えることもウィルパワーを鍛える上で非常に良いトレーニングだそうです。
ウィルパワーの消費を抑える方法
ウィルパワーは気づかないところでも消費をしています。
もし、仕事に行く前にウィルパワーを使い切っていたらいざ仕事を始めた時に集中力を発揮数ことができません。
つまり、私たちは日々の生活の中で使うウィルパワーを抑える必要があります。
選択肢を減らす
選択肢があることでウィルパワーは消費させてしまうそうです。
ウィルパワーを無駄に消費しないためにも普段の生活の中で不必要な選択肢は少ない方が良いようです。
例えば、今日着ていく服の選択肢を朝に与えないことや朝の食事は決まったものを食べるなど選択をする機会を減らすことがウィルパワーの省エネにつながります。
先延ばしは危険
仕事をする上で、先延ばしにするという選択肢を頻繁にとっているとウィルパワーを気づかぬうちに消費してしまうそうです。
先延ばしにするという行為は、無意識に気にした状態が続くということのようです。
確かに先延ばしにすることで気にした状態は続きます。
それがいくつも重なると不安にも変わってきます。
私も結構先延ばしの癖があるので無意識のうちにウィルパワーがなくなっていたのだと。
仕事をする上で先延ばしは、その時は良いかもせれませんが、いずれはやらないといけなくなりますのであまりよくないことですね。
この点は妙に納得しました。
期限を定める
期限を定めるとそこまでにやらないといけないという状況下に陥りますので、取り組む仕事の順番が決められ選択肢が少なくなります。
その結果、ウィルパワーの消費を抑えることができ集中力が高まるというものです。
ビジネスの格言の中に「重要な仕事は忙しい人に頼め」という言葉があります。
なるほどね。
これも妙に納得してしまいます。
忙しい人ほど集中の仕方を自然と身に付けているのですね。
習慣化する
スティーブ・ジョブズは公の場に出るとき、いつも同じ服装でした。ISSEY MIYAKEの黒のタートルネックに色落ちしたリーバイスの501、足元はグレーのニューバランスのスニーカー。
ジョブズは、その面倒な判断を「仕組み」で排除していた、というわけです(ちなみに、Facebookの創業者であるマーク・ザッカーバーグも、いつもグレーのシャツを着ています)。
選択肢を減らすということと繋がっています。
しなくてはいけないことを習慣化してしまうとウィルパワーの消費を抑えられます。
上のスティーブ・ジョブズの話は非常に有名ですが、このように常にやらなくてはならないことを習慣化することがウィルパワー消費の節約につながるというわけです。
この効果をうまく取り入れているのがトップアスリートのようです。
幼い頃からの鍛錬によって意思決定の連続することを習慣化してしまうことでウィルパワーの消費を抑えているのです。
長いこと集中しているように見えるのはウィルパワーをほとんど使っていないからだそうです。
パワーナップをせよ
パワーナップとは単純に言うと昼寝です。
いろいろな本でもパワーナップが最強だよって言われています。
グーグル、アップルなど有名会社もパワーナップを推奨しています。
昼寝をすることは本当に集中力を上げる効果があります。
私も毎日昼寝をしていますのでこの効果は肌で感じています。
たまに昼寝ができなかったりすると午後の体は非常にだるく、すっきりしない中での仕事になります。
今更言うまでもないけれど、時間術、仕事術系の本にはパワーナップが推奨されています。
よく寝ること
優秀な人ほどよく寝ているといいます。
寝るということにはウィルパワーを回復させる力と増加させる力があるようです。
だからどんなに忙しくても睡眠時間は確保しなくてはならないようです。
ちなみに東大に合格した受験生の平均睡眠時間は7時間だそうです。
さらに言うと細胞回復、疲労回復させるホルモンが最も分泌する時間帯は22時〜2時の間だそうです。
何時間寝たかということよりもこのゴールデンタイムに深い眠りについているかの方が重要みたいです。
もし十分な睡眠が取れない時はパワーナップで補いましょう。
禁断のアンカースリープについてはこちらを参照ください。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
DaiGoさんはテレビのイメージしかありませんでしたし、まだまだ若いということで本を読むのを敬遠していましたが、読んでみると色々なデータ、体験談を用いて解説してくれていました。
この本をどう捉えるかは読み手次第ですが、本書の内容は素晴らしいです。
私が紹介したこと以外にもたくさんの集中力を高める方法が記載されています。
食事、香り、環境など気になるところまで解説があります。
集中力に関しての情報はこの本一冊で良いかなと思います。
集中力を高めたいと思う方は是非読んでみることをお勧めします。