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コーヒーのカビ毒の危険性は?どこまで気にすれば良いのか

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コーヒーは体に良いよって研究結果がたくさんある中で、カビ毒の入ったコーヒーを飲んだら健康を害する可能性がありますと言われています。

完全無欠コーヒー(バターコーヒー)を推奨する『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』ではスペシャルティコーヒーが推奨されておりました。

バターコーヒーを飲んでいる人でカビ毒を気にして、スペシャリティコーヒーを飲んでいる人は、大半がこの本の影響ではないかと思います。

スペシャリティコーヒーを飲んでおけば問題ないのでしょうが、なんせ高いんですね。
毎日コーヒーを4,5杯は飲んでいる身からしたら高すぎて継続購入は厳しいです。

ということで、普通に市販で売っているコーヒーは継続して飲んでも良いのか。
そして、コーヒーに含まれているカビ毒にはどこまで怯えれば良いのでしょうか。

という内容ですが、結論は特に気にする必要はないんじゃないかということに落ち着きました。

コーヒーに含まれるカビ毒とは

カビ毒とはマイコトキシンと呼ばれます。
このマイコトキシンの中に色々な種類があるのですが、コーヒーに含まれているのはアフラトキシンとオクラトキシンAになります。

人体への影響について

強い発がん性(肝臓がん)物質で,肝臓傷害を引き起こす。また,飼料中のアフラトキシンB1が,牛などの体内で代謝されて生成するアフラトキシンM1は乳中に含まれ,同様の毒性を示す。

引用:日本食品分析センター

アフラトキシンについては、強い発がん性があり、肝臓障害を引き起こす可能性があるとのことです。
オクラトキシンAについても、発がん性があり、脳や腎臓に障害を及ぼす可能性があると考えられています。

どちらかというとアフラトキシンの方がヤバそうです。

日本では、アフラトキシンについては規制がありますが、オクラトキシンAは規制がない状態です。
要するにオクラトキシンAについては、規制がかからずに輸入されている状態ということが言えます。

一応ヤバイ方のアフラトキシンについては規制がかかっているといった感じです。

どれくらい含まれているか

では実際にどれくらい含まれているのでしょうか。
実際に調査した結果がありますので、ご紹介します。

  • 市販のコーヒー豆の18/40(約半分)からオクラトキシンAが検出された(1)
  • ブラジルのコーヒー生豆の20/60からオクラトキシンAが検出され(2)

探すと他にもありましたが、どれもカビ毒を含みすぎてヤバイってレベルではないようです。

穀物、レーズン、ビール、ワイン、ダークチョコレートなどにもカビ毒は含まれています。
僕たちが口にするあらゆるものにカビ毒は含まれているようです。

ちなみに母乳にも含まれていると言うことですから驚きです。

普通に生活する限り、カビ毒を完全に除去するというのは不可能のようです。

またスペインの研究によると、検出されたカビ毒は、安全とみなされているレベルのわずか3%であったようです(3)

こうやってみてみるとカビ毒は特に気にすることでもないような気がします。

できれば豆から

そうは言ってもやっぱりカビ毒は少ない方が良いですよね。

豆から購入した方が、カビ毒が入っている可能性は少なくなります。
なるべく原型に近い形で購入することがカビ毒の可能性を減らしてくれるようです。

インスタントコーヒーやカフェインレスのコーヒーはカビ毒の検出レベルが挽いたコーヒーよりも高いようです(4)

焙煎することによって69〜96%のカビを殺すことができるという研究結果も出ています(5)

豆から購入した方が良い理由として、挽いた状態だともし何かが混入されていてもわからないということです。

細かく砕いたドングリやパースニップ(ニンジンに似たセリ科の根菜)、おがくずなど、乾燥粉末ならほとんどなんでも、色づけのための焦がした砂糖といっしょに混ぜて代用品とされた。現代では、小枝、炒ったトウモロコシ、挽いた焙煎大麦、炒った羊皮紙まで発見されている。粉末状のインスタントコーヒーはもっとひどく、チコリ、シリアル、焼き砂糖、羊皮紙、でんぷん、麦芽やイチジクなども混ざっている。

引用:その食べ物、偽物です! ――安心・安全のために知っておきたいこと

確かに引いた状態だと、他のものが混入されていてもわからないと思います。
そもそも何かが混入しているという発想すらないですからね。

ミシガン州立大学食品偽装研究所のジョン・スピンク博士のリストによると、コーヒーは世界で五番目に偽物が多い食品だという──と聞けば、紅茶愛飲家も心穏やかではいられないだろう

引用:その食べ物、偽物です! ――安心・安全のために知っておきたいこと

混入を防ぐという意味でも挽いていないコーヒー豆を購入することが良さそうですね。

また、コーヒー豆もなんでも良いわけではなく、アラビカ種よりもロブスタ種の方がカビ毒を含んでいる可能性が高いと言います(6)
ちなみにアラビカ種の方が栽培する条件が厳しいようです。
ブルーマウンテン、キリマンジャロ、コナオーヒーなどはアラビカ種です。

さらに、ブレンドじゃない方が良いとのことです。
偽物の話と同じで何が混入されているかわからないという点が大きいのだと思います。

カビ毒を防ぐという面で言うと

生豆>挽いていない豆>挽いた豆>インスタント・カフェインレス

生前は自分でハンドピックングをし、焙煎することが条件ですが、カビ毒を摂取しない可能性はこの順なのかなと思います。

まとめ

コーヒーのカビ毒に関しては、あまり気にしなくても良いのではないかと思います。
もちろんカビ毒の入っていないコーヒーを飲むほうが良いのでしょうが、実際この目で見ても入っているかいないかなんてわかりません。

低品質なコーヒーでも安全基準レベル以下の結果しか出ていないようなので、コーヒーのカビ毒については気にするレベルではないと思います。

また安全レベル以下のカビ毒を摂取することが、人体において危険だという研究結果も今のところないようなのです(7)

どうしても気になるというのであれば、スペシャルティコーヒーを購入すれば良いと思います。
結構高いですが・・・。

コーヒーのカビ毒を気にするよりも、砂糖を入れすぎないとか、生クリームを大量にかけるとか、一緒にお菓子を食べすぎないようにするとかの方がよっぽど大切なことだと思います。

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